セガより11月27日にリリースされた新作スマホRPG『イドラ ファンタシースターサーガ』。発表当時からゲームシステムの情報が結構発信されていたこともあり個人的に結構期待してました。自分はRPGにおいて何より戦闘の面白さを重視するのですが、スマホRPGだとキャラの情報ばかりでシステムの情報が全然出てこない、みたいなことがままあるので、システムの情報をしっかり発信してるゲームはそれだけで期待が高まっちゃうんですよね……。
というわけで早速プレイしてみたところ、「めちゃめちゃ戦略的という程ではないけど編成やコマンド選択を程よく楽しめる」「総攻撃をかける“リバースラッシュ”で敵を一掃できるなど、爽快感はかなり高い」「戦闘の高速化や“エレメンタルブラスト”(奥義的なもの)の演出スキップ機能が充実しており、サクサク気軽にプレイできそう」と、メインでどっぷりプレイするとまでは行かずとも、ゆるく続けるのはアリかな~という感じでした。キャラクターやストーリーもなかなか魅力的ですし。
一方で事前情報からちょっと気になっていたのは、ゲームのウリの一つとしてレイドバトルが挙げられていたこと。自分は運営型のスマホゲームであろうとも自分のペースで進めたいので、レイドバトル、ひいてはそれにまつわるギルドへの参加がプレイ継続に事実上必須、みたいな感じだとどんなにゲーム自体が面白くてもnot for meなのですが、しばらくプレイしてみた結論としてソーシャル要素ガン無視で十分プレイ可能と結論が出たので、プレイ継続がひとまず確定しました。
というわけで、その辺の感想などをつれづれなるままに書いていこうかと思います~。
戦闘について
- 基本はサイドビューのコマンドバトル。
- ほとんどのキャラクターはロウとカオスのいずれかの勢力に属し、それぞれ4人ずつのパーティを組んで2小隊編成みたいな感じで出撃する(パーティ切り替え周りについては後述)。
- 主人公をはじめ一部のキャラはニュートラルで、ロウとカオスのどちらのパーティにも入れる。
- キャラクターには4つの属性(火・水・風・土)のうちいずれかが設定されているというスマホゲーによくある系ですが、単なるダメージ相性に留まらず、パーティ共有の属性値という概念があり、これが戦術性における大きなポイントとなっている。
- 敵を攻撃したとき、自分と同じ属性値が上昇。相性的に有利な敵を攻撃した場合はより多く上昇。
- (一応、敵を倒すと敵と同じ属性値が上昇する要素もありますが、狙って上げられるものではないので戦略に組み込むのは難しい)
- 属性値が一定以上になると、キャラクターごとのスキルが使えるようになる。
- スキルの使用で属性値を消費するわけではないので(ごくまれに、スキルの特性として消費するものもありますが)属性値が上がればみんなでどんどんスキルを使っていける(一度使うと一定ターン経過することで再使用可能になるタイプ)。
- 一方、奥義的な位置付けの「エレメンタルブラスト」は属性値を大きく消費。
- 同属性のキャラでパーティを固めれば属性値が上がりやすくなってスキルを使いやすくなり、しかしエレメンタルブラストは排他利用なので誰の技を使うかの選択が発生するなど、パーティ共有リソースをどう使うかの戦術が面白い。
- 属性値が上がると通常攻撃が強化されるのもポイントで、スキルやエレメンタルブラストを使わなくても属性値を上げるメリットがある。
- 敵を攻撃したとき、自分と同じ属性値が上昇。相性的に有利な敵を攻撃した場合はより多く上昇。
- もう一つの戦術要素が、ロウとカオスのパーティを切り替えながら総攻撃を行う「リバースラッシュ」。
- ロウに切り替えたときはダメージ軽減、カオスに切り替えたときは敵の防御力低下という付加効果もあり、それぞれのパーティのキャラクター傾向とも噛み合っている。
- 切り替え直後は再使用不可で、ターン経過と共に3段階まで効果がアップ。
- 本作の戦闘はWAVE制ですが、最大威力のリバースラッシュは(敵次第では)HP満タンの敵集団を一気に倒せるくらいの効果があり、WAVE1個丸ごとスキップできちゃうこともあるのが爽快。ある意味、ゲームバランスをぶっ壊す爽快感みたいのがあります。(まあ勿論、実際にはそれも見越したバランス調整になっていて全ては制作側の掌の上なのでしょうが……)
- 控えに回っているパーティはHPが回復していくので、ピンチの際の緊急回避にも有用。
- 「2パーティ並行運用」「パーティ共有の属性値」「リバースラッシュ」により、戦闘はそこそこ考える要素があって結構面白い。
- とはいえ、敵の行動のバリエーションがあまり多くなく、状態異常などもそれなりにありますが的確な対処が必要(あるいはうまく使えば格上にも勝てる)、というほど戦況を大きく動かすようなものはないため、攻略に頭を捻るような戦術性はそこまで高くない、かも。
- どちらかといえばスキルやエレメンタルブラスト、リバースラッシュを駆使してどんどん大ダメージを出して敵を一掃していく爽快感の方に寄ったプレイフィール。自分の中の最優先は戦術性の高いゲームをプレイすることなのでメインでやるゲームにはならないけど、サブで気軽に楽しむくらいならアリかな~
- ただし、そうなるといかにサクサク気軽にプレイできるかが重要になるのですが、その点このゲームは戦闘の高速化が可能で、(設定を変更すれば)エレメンタルブラストの演出をワンタップでスキップすることも可能と、軽快にプレイできます。
- 高速化時の戦闘スピードは何が起きているのか把握できるギリギリを追及してる感のあるハイテンポさに調整されているのもいい感じ。
- エレメンタルブラストの演出は爽快かつ長すぎないので飛ばさず全部見るのも全然アリなのですが、「飛ばしたいときには飛ばせる」安心感みたいのが大事、かも。1回の戦闘で何度も使う場合もありますしね。
という感じで、何だかんだで結構楽しめております。主に戦闘高速化時の高速化っぷりをお見せするための動画を撮りましたので、参考になればと……。
ゲームプレイ全般やキャラクター、物語、世界観について
- 本作は行動力(スタミナ)制ですが、メインストーリーのクエストは消費行動力0。
- クエストの推奨レベルとのレベル差があっても割と何とかなるバランスで、しかもメインストーリーのクエストには達成目標(戦闘不能者0とか)がとくに設定されていないので、フリークエストやデイリークエストを一切せずにどんどんストーリーを進めることができました。流石に第5章の序盤、推奨レベルと10以上差が付いて行き詰まりましたが、稼ぎ系のクエストを一切せず、スタミナも気にせず、ほぼスタンドアロンのRPGをプレイしてる感覚でストーリーをかなり先まで一気に進められたのも好印象を持った理由として大きいですね……
- 行き詰まってからはフリークエストを解禁しましたが、こちらはクエストごとに達成目標が設定されており、これをクリアしていくのも割と楽しい。また、最終的にはデイリークエストでの経験値アイテム稼ぎなどをするに至りましたが、前述の戦闘高速化に加えてオートバトルもあるので日々の周回もさほど苦ではありません。
- ストーリーは普通の船乗りだった少年が、運命に導かれるように戦いの旅へ……といった感じの王道。基本シリアスながらあまり重すぎないノリで、個人的に少年漫画っぽいなと感じました。現在第5章終盤ですが、災厄の訪れを予感させつつ、主人公達一行が世界の各地を訪れ、その現状を知っていくという形で丁寧に展開しているのが連載漫画かTVアニメっぽいなと。そういえば各章の終わりにアニメっぽい次回予告ムービーが入るんですよね。やはりその辺意識してそう。
- 主人公のユリィはもの凄い力を秘めている、とかではなく(今後そういうのが出てくる可能性も皆無ではありませんが)、ロウとカオスが勢力争いをしているような世界でどちらにも属さないニュートラルであり、人格的にもその二つを繋ぐ架け橋になり得るかもしれない、みたいな形での特別さを感じるのがいい感じです。普通なんだけど、その普通さが特別、みたいな?
- そんな中で、いろんなことを海に例えるという個性の出し方はなかなか面白いなと。周りにも「おっ、またユリィの海ネタか?」みたいな反応をされるのがなんか可愛い。
- 主人公を取り巻く人々も魅力的な好人物が多く、キャラクター同士の掛け合いが楽しい。とくに好印象なのが主人公が所属することになる「白羊騎士団」の前当主で、メインヒロインの母君であるアンナマリーさん。したたかな交渉人ぶりを見せたりお茶目なところもあったり、締めるところは締めたりと「格好いい大人」代表って感じ。ユリィを導く存在としても胸が熱くなるような流れがあったりとか。
- ……正直、そんなアンナマリーさんに本来のメインヒロインであるはずのステラがだいぶ喰われてる感じはします(汗)。引っ込み思案な性格ということもあり他のキャラに比べて出番が少なめかも……。普通の女の子が頑張って当主やってる姿は応援したくなりますけどね!色々とポテンシャルはあると思うので今後に期待かな~。
- 主人公もヒロインも普通、いい意味で尖ってないのがある意味個性かも。第5章の後半まできて「ちょっと落ち込んでるステラにユリィがリンゴをあげて元気づける」という微笑ましさ。
- 他にも皇女ながら気取らないローザリンデさんとか(ユリィの妹分であるラナのキャラストで、同じ兄を想う妹同士という感じで意気投合するのがいい感じ)、魅力的なキャラが多いのですが語ってるときりがないのでこの辺で!
- 5章終盤までプレイした感じだと、メインシナリオフルボイスっぽいのもいいですね。やはり声がつくと感情の伝わり具合がぐっと増す気がします。
- 主人公のユリィはもの凄い力を秘めている、とかではなく(今後そういうのが出てくる可能性も皆無ではありませんが)、ロウとカオスが勢力争いをしているような世界でどちらにも属さないニュートラルであり、人格的にもその二つを繋ぐ架け橋になり得るかもしれない、みたいな形での特別さを感じるのがいい感じです。普通なんだけど、その普通さが特別、みたいな?
- キャラといえば、ユニットとしてのキャラクターの実装数が今のところあんまり多くなさそうなのも個人的には好印象です。リリース直後特有の石の大盤振る舞いにより(あとそこそこ楽しんでるのでお布施として初回限定割引の石は買いました)ガチャはかなり回してるのですが、加入キャラは(被りを除いて)20人くらい。個人的には管理しきれないくらいキャラがどっさり増えるより一人一人を掘り下げてほしい派なので、このくらいで丁度いいかなと。
- 事前情報にもあったのですが、登場キャラは(シリーズ作品であるPSO2からのゲスト参加キャラを除いて)何かしらの形でメインシナリオに登場するキャラらしいのも嬉しいところです。
- 敢えて戦闘の話ではなくこちらで書きますが、主に各章のクライマックスなどで発生する「イドラ」との戦いがアツい。厳密な設定は違うのですがノリとしては「巨大人型兵器に搭乗して巨大怪獣とバトル」みたいな感じで、いやー滾ります。人類の敵であるイドラに変身する力を持つ者を中心に8人でイドラ化する、という流れなのですが、ヒロインであるステラの「白羊騎士団、対イドラ戦闘用意!イドラとなり、敵イドラを撃破せよ!」という号令でイドラ化して戦うの、ぐっと来るんですよね……。あとエレメンタルブラストが使用可能になったときの「エレメンタルブラスト、解放!」とか、やっぱノリが完全にロボだよこれ、巨大ロボ。
- 戦闘システム自体は通常と同じですが、HPがめちゃめちゃ高かったり、本体のほかに2つの部位があったり、本体あるいは部位に一定以上のダメージを与えることでコアが露出して大ダメージを与えられたりと、巨大な存在同士の戦いが演出されておりテンションが上がります。
- BGMも荘厳で格好いい!このゲーム全体的にBGMが良いですが、とくにイドラ戦の曲はクライマックス感に溢れておりぐっと来ます。
イドラ戦は公式にプレイ動画があるので参考まで。
いやーほんと格好いい。メインヒロインのステラ以外にもイドラ化できる人は居て、それぞれ特徴的なイドラで戦えたり、ストーリーや世界観にも関わっていたりします。
ソーシャル要素ガン無視でOK!の話
なんか別に自分が語るまでもなく語られてるような話はするっと流すつもりだったのに、結局語りたいことがいっぱいあって長くなっちゃいました。というわけでやっと本題!
- プレイヤー自身がレイドボスとなるイドラを作成し、それを別のプレイヤーが討伐するコンテンツがあるぞ!1週間のポイントのランキングで限定のシンボル(装備品)が入手できるぞ!
- レイドとか別に興味ないし、時間をかけたくない。とくに費やした時間と労力を競うポイントランキングには絶対に関わりたくない(過去に何かしらのトラウマがあるらしいぞ)。
- 幸いにしてこのゲームにおいてシンボルの影響力はそれほど大きくない(ステータス上昇とパッシブスキル付与なので、戦術を大きく変えるようなものではない)ので、まあ無視してOKでしょう。
- ある程度ゲームを進めると解放される旅団(ギルド)機能は、このレイドボス討伐にまつわるものでした。レイドボスの討伐をやらなければ完全スルーで良さそうです。
- 一方、レイドボスになる方は、ゲームをプレイしていると普通に手に入るアイテム「イドラコア」を消費してレイドボスを作成し、あとはしばらく放置していれば誰かが挑戦してくれて報酬が貰える、というもので、さほど手間ではないし他プレイヤーとゲーム内で関わる要素もないので、まあ適度にやってもいいかなと。
- クエスト出撃時に他のプレイヤーのキャラを借りるという、ソシャゲによくあるアレもあります。
- ……が、それを選択せず自分のキャラのみで出撃することも可能。
- ゲームバランス自体、とくに強キャラが居ないと進められないという感じでもないので、完全に自分のキャラだけで十分進行可能です。
- とくにメインストーリーのクエストでは、シナリオ展開に応じたキャラが最低でも1人は必ずNPCとして選択可能(のはず)なので、「加入してないキャラを使ってみたい」という欲求もソーシャル要素に頼らずに満たすことができます。
- 最近よくある、他のプレイヤーのサポート用の編成を行う画面もありますが、自分はこれを空にしています。ここで装備させたメモリアも「使用中」扱いになるため、メモリアを装備してるかどうかの管理に支障が出る、というのが主な理由ですが、これにより結果的に当然のごとく他のプレイヤーのサポートキャラ候補に出ることもないので、フレンドとしてフォローされることも当然なく、ソーシャル要素をスルーしてプレイすることが可能です。
という感じで気軽にゆるゆるプレイできそうなので、メインストーリーを追うのを中心に、気軽にゆるゆる進めて行こうと思います~
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