こっちじゃなくて日記ブログの方のネタかな?という気もしましたが、まあ広い意味でRPG関連ということでこちらで……。
本日、2019年12月18日に開催された、株式会社日本ファルコム第18期定時株主総会に参加してきました。『閃の軌跡』をⅡまでしかプレイできていないので、ネタバレが怖くて一昨年、昨年は参加できず、3年ぶりの参加です(前回参加した第15回の記事はこちら)。無事プレイできたので……というわけではなく、もう自分的に致命的なネタバレは十分に喰らったので(まあ公式レベルでガンガン出てますし……)諦めがつきました。
というわけで、自分が興味ある所だけを感想込みで軽くメモ。うろ覚え+メモ書きベースなので、とくに細かいニュアンス等については不正確な面もあるかと思います。参考程度に見ていただければと……。
新作情報
既に公式サイトやゲームメディアにも情報が出ていますが、現在発表可能な国内向けの新作としては『零の軌跡』と『碧の軌跡』の“改”(PS4向けリメイク)が春、完全新作の『創の軌跡』が夏。来年は軌跡の年ですかね~。 何とか夏までに、『閃の軌跡Ⅳ』までクリアしておくことが目標になりました。
零・蒼の改がメインストーリーフルボイスなのは、他社によるリメイク移植であるEvolutionのデータのフィードバックかなと思いますが、公式サイト等の情報からするとベースとなるゲーム本編自体は、 EvolutionではなくオリジナルのPSP版なのかな? 零・蒼のEvolutionは (未プレイですがサントラ試聴などで聴いた範囲では)BGMが大きくアレンジされすぎており、その方向性もやや好みから外れたものだったので(空の軌跡の方のEvolutionは元の曲を活かした良リメイクだったのですが)、原作音源ベースのリメイクとなるなら嬉しいですね。
そういえば東亰ザナドゥの新展開については一切なかったですね……。質疑応答で「イース、軌跡ばかりで大丈夫か」的な質問への回答で、新規タイトルも模索してるのでご期待下さい、的な話の中で例として上がったくらいが、今回における唯一の言及だったと思います。
そのほか報告などから
- 営業利益、経常利益、当期純利益ともに過去最高を達成。めでてえ
- 質問への回答として語られたことですが、ライセンス収益が50%を占めるとのこと。コラボやグッズのほか、海外版なんかも基本こっちかな。コラボ相手として運営型アプリゲーとして蘇った『ラングリッサーモバイル』の名前が挙がっていました。
質疑応答から
前述の通り3年ぶりの参加だったのですが、いやぁ……いかにも「投資家」的な質問、増えましたねぇ。3年前も若干そういう傾向の片鱗は見えましたが、今回は段違いでした。質問数自体も、以前は数問程度で割とすっと閉会という感じでしたが、今回は質問がずっと止まらず、総会自体が13時30分開始で終了が15時ちょっと前くらい。昔は牧歌的だったのですが結構ピリピリするような場面もあったりで……。
まあ、投資家に注目されているということ自体は悪くないことなんだと思います。とくに配当が相場に比べて少なめなこと、現金持ちすぎなことについてだいぶ突っ込まれてました。いうて自分は株主総会参加券として、また追っかけるのがライフワーク言えるほどのゲームメーカーとある意味一蓮托生となることに喜びを見出して株を買ってるので(ファルコム株以外は一切売買したことありません)その辺あんまり気にしておらず興味の範囲外なので、以下はそれ以外で興味深かった点をいくつか。
なお、以下の質問について回答はすべて近藤社長によるものです。
たとえばイース9など新作の販売本数について、ダウンロード版の比率はどの程度か
- 30%程度とのこと。以前(何年前、みたいな言い方だった気がしますがスミマセン詳細忘れました)20%くらいだったのが上がってきている。
- これは自分の質問でした。販売本数自体が非公開(のはず)なので、あまり表に出せない情報かなーとめちゃめちゃ遠慮がちに「ざっくりと雰囲気でも……」と伺ったら、普通に数字が出て来た。
- あくまでネット上で調べられる情報を信じるなら、ですが、イース9のパッケージ版の売上本数が6万程度とあるので、DL版入れても10万は行ってないか~。もうちょっとDL版の比率高いかなとも思っていましたが。
グラッフィックのクオリティが課題と思われるが、それについての取り組みなどはどうなっているか
- 質問文うろ覚えですが、ニュアンスとしてはこんな感じだったと思います。
- 課題であり、現在新しいグラフィックエンジンを自社開発しているとのこと(ほほ-)
- これを使ったタイトルが出るのは少し先になるが、今までできなかったような表現もできるようになる。
- 軌跡シリーズはソニーのPhyreEngine、イースは自社開発エンジンを採用しているが、混在していることに対し社内でも議論があった、統一されることでどうなるか……的なことを仰っていました。
- ……毎度のことですが、こういうクリエイター寄りの話をしてる時の近藤社長が本当に楽しそうなんですよ……これが見られただけでも行った甲斐があったし、このブログを書いた理由としても大きいです。(純粋に株主総会のレポート記事ならもっと整ったものがあると思いますので……)
人材採用についての質問
- ちょっと質問を聞き逃してしまったのですが、回答から想像するに、ヘッドハンティングとかで優秀な人材を集めないのか?的な質問だったのだと思います。
- スマホゲーに進出しようとした時に、外部から人に来てもらったが、すぐにファルコムのやり方、ゲームの特性に馴染めるかというと難しい。
- ファルコムのスマホゲー進出については、2013年の総会で自社開発の発表があったのですが、その後音沙汰がなく、2014年の総会で質問したらプロジェクト中止との回答がありました。その頃の話かな~と思って色々察してしまったり……(あくまで推測ですが)
- 余談ですがその後の業界の諸々を考えると、自社でのスマホゲー進出を断念したのは、現在も続く安定経営に繋がる英断だったと思います。
- また、(上記と同じ件かは不明ですが)「条件で来た方は条件で出ていってしまう」と仰っていたのもちょっと印象的でした。
- (もちろん前提として十分な待遇をした上での話ですし、社員数も増えてるのでその辺は大丈夫と信じていますが)老舗のクリエイティブ系ということで、多かれ少なかれ社員の士気で保ってるみたいな面も、まああるのかなーと推測したり。あくまで推測。
- 新卒中心だったが、中途採用も行っている。また新卒採用についても通年採用を行っている。
この時期になるとファルコムの総会の情報を漁ってるものです
昨今、投資家がゲーム会社に期待されているのは
スマホゲーで大当り→株価高騰
スマホゲーでやらかす→株価暴落
だったりするような気がします
そしてファルコムはスマホメインの並み居るゲーム会社よりも利益率が良いって面で悪目立ちした一年だった様に思います
私としてもファルコムがファルコムらしくあれる事の確認として経営面の情報を追っているのですが
儲けてるなら儲けてるなり大変なこともあるようですねぇ
コメントありがとうございます!
そうですね、まさに
・これだけ利益が出たのに、来期予測はなぜこんなに下がるのか
・これだけ利益が出ているのに、なぜ東証平均より配当が低いのか
・これだけ資産があるのだから、自社株買いなど投資した方がよいのではないか
といった質問、提案が目立ちました。
これらついて近藤社長は、ゲーム業界は変動が激しいので、資金面で安定した基盤があることは信用に繋がる、といったことを仰っていたと記憶しています。
自分もそれでよいと思っていますが、投資家の視点だとファルコムの経営は守りに入りすぎているように見えるのかもしれませんね……