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[作品紹介]Labyrinth Star(ラビリンススター)

[作品紹介]Labyrinth Star(ラビリンススター)
  • 制作:砂川赳氏
  • プラットフォーム:Windows
  • 配布形態:フリー
  • プレイ時間:10~15時間
  • 戦闘システム:CTB、サイドビュー
  • こんな人にお勧め:探索・戦闘・キャラカスタマイズ中心でほどほどのボリュームのあるRPGをプレイしたい人、いろんな職業でパーティ組むのが好きな人、キャラや攻撃アニメがちょこまか動く戦闘が好きな人、ランダムダンジョンRPGファン

紹介していく作品の順番は基本的に気まぐれですが、なるべく直近の作品とネタがかぶらないようにしていこうかなーと思っています。というわけで、今回はランダムダンジョン探索RPGなど。雰囲気的には作者さんも書かれていますが、スーパーファミコン時代のRPGを思わせる造りです。

名作「らんだむダンジョン」と同様のフォーマット(ランダム生成ダンジョンでシンボルエンカウント、宝箱からどんどん装備ゲットでキャラ強化可能、10フロアくらいごとにボス戦で、そこを超えるとフロアの雰囲気が変わっていく)を採用したフォロワー的作品というのは結構あるのですが(そもそも「らんだむダンジョン」がこの手の走りだと認識していますが、もしその前にもあったら教えてください)、本作もその1つ。

敵シンボルから逃げまくって宝箱集めまくって強化するのが楽しい系
敵シンボルから逃げまくって宝箱集めまくって強化するのが楽しい系

大きな特徴は、とにかく全体的にプレイ感が軽快であることです。サイドビューの戦闘はエフェクトアニメーションなども格好良いのですが戦闘のテンポを阻害しないスピード感のあるもので、戦闘の進行自体も高速。そのほかメニュー表示などの細部まで動作がサクサクで、タイムラグを感じない作り。RPGツクール2000製ですがシステムはほぼ全自作のようです。

キャラクターカスタマイズの面では、まず最初に選べる職業が12種類。いわゆる上位職っぽいもの(パラディン、忍者等)も最初から選ぶことができ、最大4人で自由なパーティを組めます。職業はステータスの違いに加え、得意武器・魔法種別、職業ごとの特性などもあって組み合わせが楽しい感じで。筆者は魔法剣士好きなので、武器に付与された追加魔法(攻撃時に一定確率で発動)が出やすいという特性をもつ魔戦士を中心にパーティを組みました。

ちなみに男女の違いはグラフィックのみ。好みでOK
ちなみに男女の違いはグラフィックのみ。好みでOK

戦闘では特定種別の魔法を使えるようになったり、ステータスを上げたり、特殊能力を付与するクリスタル「魔珠」の錬成やセッティングがポイント。他には使用している武器に応じて戦闘後に「特技」をひらめく、ステータスや範囲攻撃の食らい方に影響する「陣形」の選択などサガシリーズのオマージュ的なものなど、それぞれ比較的オーソドックスなものですが、ゲームがテンポよく進行しどんどん新しい戦術を試せるのが心地よい感じです。

魔珠は宝箱からの入手や、モンスターを倒して入手する「かけら」の合成などで入手可能。ファルコムの軌跡シリーズのクォーツに近い感じかな
魔珠は宝箱からの入手や、モンスターを倒して入手する「かけら」の合成などで入手可能。ファルコムの軌跡シリーズのクォーツに近い感じかな

魔法種別は炎・氷・雷・水・風・土・光・闇と多めで、個人的にはモンスターの弱点属性当てみたいのは苦手なのですが、本作のモンスターは色でシンプルに属性が把握しやすいので特にストレスに感じることはありませんでした。強いて言えば土と闇がちょっと紛らわしかったかな……。

魔法は効果範囲などもそれぞれユニーク。雷属性は変則的な範囲のものが多め
魔法は効果範囲などもそれぞれユニーク。雷属性は変則的な範囲のものが多め

そのほか戦闘では、道具はあらかじめセットした1つだけを、戦闘中に1回しか使えないのも好みの仕様でした。HP/MPどちらの回復を優先するか、各キャラ1回だけの機会をどこで使うか……など、特にボス戦ではなかなか緊張感があります。

ストーリーは秘宝“黄金の星珠”を求めて迷宮に挑んでいく……というシンプルなもので、主人公はしゃべらない系と、こちらもサクサクプレイを阻害しない最小限なものですが、主人公のライバル(と勝手に自認している)キャラが居たり、終盤ちょっとしたサプライズもあったりでなかなか楽しめました。

ボス戦のたびに登場して先輩風を吹かせるものの、最終的には酷い目に遭うのがお約束というスケリオさん
ボス戦のたびに登場して先輩風を吹かせるものの、最終的には酷い目に遭うのがお約束というスケリオさん

あと、若干ネタバレになってしまいますが、個人的には普段何気なく聞いているBGMのアレンジ版が重要なシーンで流れるという演出が大好きで、某バトルではテンション上がりまくり。

という感じで、ダンジョンと戦場を駆け抜けるように一気にプレイした作品でしたが、本作は作者さんが制作されている王道長編RPG「Mystic Star(ミスティックスター)」のスピンオフ的な作品です。約8年制作されている(ブログより)こちらの方も、いよいよ完成が見えてきたようで楽しみにしています。また、作者さんのブログでは実際の制作経験をもとにしたRPG制作講座も掲載されており、とくにゲームバランスについてなどは筆者もいずれ参考にしたいなぁと思っています。

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