3月にクリアした『閃の軌跡Ⅳ』(感想記事)に続き、『創の軌跡』をクリアしました。軌跡シリーズを追うのがライフワークと言いながら、ここ数年色々あって『閃の軌跡Ⅲ』以降を積んでしまっていたのを、1年くらいかけてやっと一気に追い付いた……!これで『黎の軌跡』受け入れ態勢は万全!久々に発売当初からがっつりやりたいなーと思ってます。
というわけで、感想をつらつらと書いていこうかなと。とはいえ流石に閃の軌跡の感想でいろいろ書ききった感もあるので、箇条書きでさくっという感じのつもりです。
ストーリー・キャラクターについて(あんまりネタバレなし)
- 帝国については閃の軌跡4作かけてこれ以上ないくらい描ききって、さて今回どうするんだろう……?と思ったら、クロスベル完結編って感じか~。確かに、碧の軌跡のラストシーンで描かれたアレ、直接は描かれてないよなーと。
- ただ、閃の軌跡Ⅳの終わり方だと、もうクロスベル解放に際してそこまでの大事件起きる要素なくない?と思ってましたが、なるほどそこはあくまでプロローグに、さらなる大きな事態が……という流れでしたか。今の技術で改めてクロスベルを、閃の軌跡Ⅲ~Ⅳで行けなかった所も含めて描く、という側面もあるのかな。古戦場とか月の僧院とか、10年ぶりくらいなのに見ると記憶が刺激されて「あー確かにこんなんだったな……!」と懐かしくなっちゃいました。
- 久々登場のシズクちゃんがすっかり大きくなってたのはびっくりしちゃったなぁ……(親戚のおじさん視点)
- ノエルとかワジとか久々だ~!ノエルといえばやはり「君は俺がもらう」事件ですが、ロイドと二人で当時のことを(ちょっと恥ずかしそうに)懐かしむシーンがあってニコニコしちゃいました。当該シーンはボイスありだったのですが、ボイスは碧の軌跡Evolutionのものではなく、新たに録ってましたね。回想として脳内で思い浮かべてるセリフと考えれば自然かな。ロイドの語り口がちょっと落ち着いた感じになってるのが成長を感じたりもしました。メタ的には、今あらためて柿原さんが演じるとこうなるんだな~と。
- ノエル、勝利モーションも格好いいし可愛いですね!カメラワークもいい感じ。
- カメラワークの話をしたのでついでに書きますが、今回カットシーンのカット割りやカメラワークが、閃の軌跡Ⅳから比べて一気に洗練されたな~!とびっくりしちゃいました。プロローグのオルキスタワー突入とか。RF工場からの脱出時なんて、アクション映画かよ!とか思ったり。
- オープニングも、閃の軌跡Ⅲ・Ⅳであった手描きアニメではなく(あれも好きですけど)3Dを使用したカットシーン+αに。これもしっかり「アニメのOP」っぽくなってて凄いなと。これだけ技術的にこなれてきたなら今後のOPもこれで行けそうな気もしますが、どうなるんだろう。
- ストーリーの話に戻って。≪C≫編はこれまでにない新機軸を感じました。キャラクターもお話も王道から外れている分、自然と他2編より複雑な内容になるとか、新キャラの比重高めで新鮮とかってのもあるだろうけど、純粋にシナリオ構成や台詞回しのクオリティも高いなという印象も。
- というか、本来軌跡シリーズはこういう話をやるポテンシャルもあるんだけど、ド王道に主要キャラの絆を力にしていく閃の軌跡では見せる機会がなかった、というのもあるのかなやっぱり。「英雄として表舞台に立つことのない者達の物語」ええな……。
- なーすー(ナーディア&スゥイン)とリーシャという、出自的に似通った面を持つ(家業と強制というのは大きな違いではありますが)者同士がそういったことについて語り合うとこもなんかこう、感じ入るものがありました。
- 作中小説が伏線になる(というか、作中小説を元ネタに新キャラ・新設定が生まれる?)のは定番ですが、流石に「暗殺組織から抜けた話」が実話ベースってのは無理があるやろ……と思ってたら、「手配書代わり&嫌がらせ」そうきたか!……いや、やっぱちょっと無理あるやろ!(笑)面白いからいいけど。印税よこせー!
- ナーディアめっちゃ可愛い。ラピスめっちゃ可愛い。二人揃うと掛け合いがめっちゃめちゃ可愛い!!
- 二人とも、声優さんの演技もよかったです。難しい役所を見事に。あと、可愛い。
- ナーディアの、垣間見える怖さと乙女チックな所のバランスみたいのすき。究極的にはスゥイン以外のことはどうでもいい、ように見えて、なんだかんだで他も切り捨てられない感じも軌跡シリーズのキャラっぽい。そのあたり、ヨシュアに通じるものも感じたり。ヨシュア同様、本当に選択しなければならない時は「選べる」子だとは思いますが。
- ラピスほんといいキャラだなー。可愛くて、強くて、真っ直ぐで。自分を取り戻したあとの使命感とかもアツい。自身満々なラピスがすき。戦闘でターンが回ってきたときの「よぉ~し!」ってボイスが可愛い。
- リィン編については……ネタバレありでしか語れることがねぇ!
- クロスオーバーならではの点としては、帝都でリィン編と≪C≫編が交差するあたりは「おおっ」となりましたね。戦闘を境に、シームレスに視点が入れ替わる感じというか。≪C≫側としてリィン達と戦って、イベントシーンが入って、お、もう1回やるのか?と思ったら今度はリィン側で、一瞬混乱したり(笑)
- マップの自由移動ができるエピソードは、展開の都合上本編で訪れるのは無理だけど最後にここは行っておきたい、そこの人達が前作後どうしてるか見たいよね、ってとこがピックアップされてる気もしますね。エリンの里とか第Ⅱ分校とか。
システム・戦闘まわり
- 現行システムでのユーザビリティは流石にもう閃の軌跡Ⅳで極まったか、と思ってましたがまだまだあるものですね。宝箱を開いたときのアイテムの説明表示とか、アーツ一覧で弱点を突けるアーツの表示とか。アーツの有効度はもともとマスクデータじゃないんだから確かに表示しちゃっても全然いいよな~。
- セーブ速度、もとから十分速かったけど今回さらに速くなった気がします。ありがたし。
- めちゃめちゃ細かい話ですが、箒で床を掃いている人に話しかけたとき、掃くのを止めてくれるようになったのが個人的には非常に大きな改善でした。あれ気になってたんですよね……(足元掃かれてる!掃かれてる!)とくに物腰の丁寧なメイドさんとかだと違和感あるので、なんとか移動中に話しかけられるようにとか(ときにはロードを繰り返してまで)調整したりしてたので。
- 戦闘難易度、PCからコンシューマに移行して一度ぐぐっと下がったのが、数作かけて揺り戻していって、とうとう難易度ノーマルに関してはPC版の頃の基準に戻った気がします。まあ、戦力が揃ってくる中盤以降は滅多なことでは負けなくなるのは変わらずですが。
- 例によってザコ戦はどんどこスルーして進めてましたが、今回とうとう取得経験値がカンスト(99,999)しました。閃の軌跡Ⅱで9,999の上限がなくなってヤッター!と思っていたら、ついに……。まあ、タクティカルボーナスも色々ありますしね。
- いやーしかし最終的に、プレイアブルキャラクター40人以上て……! オーブメントのセッティングがめちゃめちゃ大変でした。いや、自動設定もついてはいますが、やはりせっかくなのでなるべくなら一人一人のキャラクター性に合ったセッティングをしたいし。ある程度キャラクターが揃った段階で、一度まっさらにして1から全員分組み上げるというのをやったら、7~8時間くらいかかりました。まあ、このシステムも今回までということで、最後の大仕事と思って頑張ったよ!
- 今回、スマホゲーっぽいシステムが色々組み込まれてて時代を感じましたねえ。キャラクターのランダム召喚とか(最終的には全員揃いますが)、経験値アイテムとか、ミッションとか。インタビュー記事で、若いスタッフ中心で作ったという話もあったけどそれも関係あるのかな。
- 夢幻回廊という不思議空間だからアイテムで経験値得られるのもまあアリかなと思ってたら、本編終盤で普通に現実世界でいっぱいもらえたのはちょっと笑っちゃいましたが。
- 特定キャラの組み合わせでミッションを達成することで掛け合い会話が見られるやつ、意外な組み合わせとかも見られてよかったですね。夢幻回廊という不思議空間だからこそ実現できるというか。
- 夢幻回廊の円庭での会話自体も、色々と移り変わりながら色んな人同士が話してて面白かったですね。趣味繋がりで集まってる回があったり。
- 今回、宝箱の位置をミニマップ上に表示できるようになるクォーツを入手するまでに少しかかって、しかも割とわかりにくい所に宝箱があったりして、嫌な予感はしていましたが……。宝箱を集めるミッション、必要数に「1つだけ」足りませんでした。妖怪1足りない!!
ストーリー・キャラクターについて(ネタバレあり)
例によって念のため改行入れときますか。
よいしょっと。
もうちょっと……?
はい、ではそろそろ。
- ≪C≫の中の人、実はネタバレ喰らってました。発売から1年くらい何とかネタバレ避けてこられたのに、最後の最後で気が緩んで、ファルコム関係の生放送見ちゃったらどうやらその時が≪C≫の中の人情報が解禁されるタイミングだったっぽい?
- しかし事前に知ってたからというのはあるかとは思いますが、ボイスチェンジャー通してでも声でわりと判別できるというか、そこまで本気で隠すつもりもなかった感じなのかな。
- ただ正直、(その時点で)そこまで思い入れのあるキャラではなかったので「そっか~」くらいの感じだったのです、が……
- ……いや……1作かけてすっかり、なんだかんだで嫌いじゃないぜ、って感じになっちゃったなルーファス。ラピスとの関係性も込みで、て感じではありますが。3章冒頭あたりのラピスとのやり取りとか。その辺やっぱ上手いよね軌跡シリーズ。
- でもって、そうやって1作かけて「なんだかんだで嫌いじゃないぜ」……って思わせておいて、これだもの。酷い、酷いよ~。
- ……が、そこで終わらせないのが(最近の)軌跡シリーズ。やさしい世界だ。ていうか、一度ノーマルエンド的なの見せてからトゥルーって流れ、ちょっと味しめてるでしょ君?(笑)
- リィン編。3章ラストで「閃の軌跡Ⅳノーマルエンドの並行世界からの混入!?」とか思ったけど、ちょっと違いましたね。あくまで演算による可能性の再現、並行世界とかではない。それでもやはり、「そこ」と向き合うのか……というのは感慨深く。
- 激動のロイド編、目新しさのある≪C≫編に比べると、リィン編は良くも悪くも「いつもの」て感じではあって比較的(あくまで比較的)テンション抑えめえではあったのですが、この3章ラストからぐぐいっと引き込まれてしまいました。
- もう一人のリィン。いやぁ……こういうネタには弱い。切ない。あくまで再現された存在であって、言ってみればスワンプマン的なあれではあるのですが。でも新Ⅶ組メンバーの成長を見て優しげに声をかけたりとか、そういう感情は間違いなく「本物」だもん……。
- 最後のユーシスやロイドとのやり取りもさぁ……。
- ユーシスが「また会えるとわかっていたら“彼女”を連れてくることも……」といって閃の軌跡Ⅳで最後に選んだヒロインが表示されるシーン、僕はこれまで何度も書いてきたように好感度制は弊害の方が多いと思っている立場なんだけど、それがこの演出に繋がったのであったらそこだけは良かったと思います。
- 具体的なことは聞かなかったとしても、「彼」がもたらした「3年」という情報は、これからの「こっちの皆」の力にきっとなるはず。
- ロイドと拳を合わせてさぁ、最後の最後、一瞬だけ優しそうな笑顔でさぁ……。
- ここのBGMもさぁ……。
- ある意味、メインキャラの(本当の意味での)死別展開を避けるようになったような印象のある最近の軌跡シリーズで、一番喪失感のあったシーンかもしれません。いまこの記事書くために見返しててもちょっと泣きそう。
- エリュシオンの設定、アツいな~。もはや完全にSFだ。
- ラピスが今のラピスのような人格を得たのはイアン先生のおかげであったこと、そしてそのことをもって「もう怖がらないで」ってラピスがイアン先生に言うのも、零・碧の軌跡を経てるとじんと来るわね……。
- 最後のユーシスやロイドとのやり取りもさぁ……。
- ラスダン突入時の長尺イベントシーンもアツかったなぁ。並び立つデアフリンガーとアークロイヤル、からの発進シークエンスとか、カレイジャスⅡ?いや、アルセイユⅡだーー!!!とか。
- アルセイユ級2番艦としてカレイジャスが登場して滾ったのはもう懐かしい思い出だけど、そこからさらに1周してここに至ったんだなという……
- ケビンとリースさん来てくれたのめちゃめちゃ嬉しいけど、やっぱ大人の事情(このシーンのためだけに3Dモデル作るわけにもいかない)で顔見せはなしか~。流石に次回作かその次くらいで顔見せてほしいなぁ。
- 最後の最後で読めるイラスト付き小説的なエピソード、かなり「黎の軌跡」のキャラクターに踏み込んだ内容でしたね。創の軌跡をプレイするのが遅くなった結果、黎の軌跡のキャラクターについて色々発表された後に読むことになったのはキャラを把握しやすくてむしろよかったかも。この時点でここまで描かれてたのね~。
- リィンが「それを解き明かすのは、恐らく俺の役目じゃなさそうだ」と言うの、空の軌跡SCでカシウスパパもちょっと似たようなこと言ってたな~と思い出して感慨深くなりました。本当に久々に、大きく舞台が変わるんだなぁ……。
- レンが一気に大人びてる!って、この流れだと黎の軌跡での登場もあり得るのかな?今のところ全然情報出てないけど……。名前が出るくらいかもしれませんね。
- エレインさん、このエピソードだけ読むと完全に幼馴染みヒロインとしてダブルヒロインの一角!とか感じちゃうのですが、実際はサブキャラクターなんですよね。嗚呼……。いや、まだ黎の次回作でメインにという線も消えてないから!!
- エスプタイン財団とヴェルヌ社の訴訟の話、黎の軌跡でオーブメントのシステムが大幅に変わるっぽいことの理由付けにもなってそうで興味深いですね。
まだまだあれもこれもと語りたいことはありますが、きりがないのでこの辺で~。軌跡シリーズの感想記事については、後で自分が読み返して「せやったね……」ってしみじみするために書いてるのが99%なので、こんだけ書いておけば他の記憶も芋づる式に引っ張り出せるやろ!
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