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【メギド72 PvP】有志大会「前田光世杯(仮)」参加レポート

【メギド72 PvP】有志大会「前田光世杯(仮)」参加レポート

2023年11月26日、メギド72のPvP(コロシアム)プレイヤーでありPvPに関する解説動画も公開しているキュアハルクさんの主催で、有志大会「前田光世杯(仮)」が開催されました。

わたくし友次郎(メギド界隈ではソロモンネームであるユージンの方で呼ばれることが多いです)はこの大会に選手として参加しました。対戦自体、非常に面白く白熱した戦いを経験させていただいたのですが……それだけでなく、ハッシュタグ#メギド前田光世を中心とした大会当日のTwitter(旧X)での盛り上がりなど、イベント自体がちょっとしたお祭りとして、選手も観戦者も楽しめるものになっていたのではないかと肌で感じています。

そこで本記事では、対戦の様子だけでなく大会開始前のTwitterの様子なども含め、1参加者視点となりますがレポートしていこうかなと。

「前田光世杯(仮)」とは

本大会の概要はTwitterでの開催告知、開催のいきさつについては主催キュアハルクさんの大会後記を参照いただくとして……。なんといっても一番の特徴は、あらかじめトーナメント表などを指定せず、参加者同士ランダムにマッチングするというルール。これこそが「前田光世杯(仮)」という名前の由来ですね。前田光世自体は実在した格闘家ですが、ルール名としての元ネタは漫画「バキ」……になるのかな。実は全然知らんかったので「あーはいはい、前田光世ルールね」みたいな面をしながら裏で必死でググってました

さておき。このルールのまず面白い所は、トーナメント(勝ち抜き)形式ではあるが大会参加者のうち誰と当たるのかが事前にわからないこと。普通のトーナメント形式なら1回戦はトーナメント表が発表がされたら、2回戦からは1回戦の結果が出たら相手が確定するので、そこからもう時間が許す限りイメトレが始まったりするのですが……今回は(決勝戦以外)相手が確定せず、「トーナメント表上、この人とは◯回戦までは当たらないな」みたいなこともないため、マッチングしてから「さてこの相手ならどうするか……」と考える、普段のランダムマッチによるフリバ(フリーバトル)に近い緊張感を味わうことができました。

大会前日~当日の1回戦開始までのTwitterの様子をピックアップ

他の参加者さんの編成公開に対する自分の反応を中心に振り返っていきます。こっちで触れなかった編成については対戦振り返りの方で触れています。(つまりこっちで紹介している編成=実際には当たらなかった編成です)

大会前日

大会前日、主催のキュアハルクさんがかっこいい選手紹介PVを作ってくれました!

ここで紹介されている通り、今回集まったメンバー8人はスタンスも編成構築の傾向もバラエティに富んでおり、純粋に大会というだけでなく「現環境の最前線の模様を色んな人に見てもらう研究発表会」という観点でも期待が高まりました。

また、キュアハルクさんが今回の対戦の解説動画を作ってくださることも告知されていました。もし週明け26日のアジトTVで発表される新メギドがPvPでめちゃ強そうだったら「環境激変前の記録を残す」という点でも非常に有意義な会になるであろう、またキャラの位置付け的にそれは十分ありそう……と正直思っていましたが、ただでさえ本大会の動画制作で忙しくなるであろうキュアハルクさんの、年始恒例の年間環境振り返り動画の制作負担が増えることを考えると言い出せずにいました(これは伏線です)

ついでに個人的なことで恐縮ですが、キュアハルクさんによってちょいちょい僕が「悲しきPvPモンスター」のうちにカウントされている点ついて、どこかで触れておきたかったのでこの機会に。

この呼称については純粋に潜る頻度もありそうですが、いわゆるガチ寄りの構築をしていることも影響しているとは思います。客観的に自分の編成を見返して、決してそうでないとはもちろん言えないのですが……個人的には、「強キャラ使ってガッチガチの編成組んだるでぇ!」と意気込んでこうなったわけではありません。

僕がメギドのPvPを遊んでいる主な理由として、「色んな人が考えたオリジナルの編成を見て、そのコンセプトを把握し、対処していくのが楽しい」というのが大きいです。そしてこれを実現するには、「なるべく幅広い状況を見られる対応力」と「速攻火力に一瞬で押し切られない耐久力」が必要になります。この基本コンセプトは以前、ウェパル軸のラッシュPTを使っていた頃から変わっていません。(8人見せ合い制が実装され、相手のメンバーを見てから対応策を用意できるようになりましたが、それがない出たこと勝負ならウェパルパの対応力は相対的にかなり高かったと思っています。)そんなことを考えながら、少しずつ、少しずつ環境に適応していったら、なんかいつの間にかこうなってました。

みんなともっと一緒に遊べるように、こんなに固い鱗を生やしたよ!
みんなとじゃれ合うのが楽しくて、鉤爪がこんなに伸びたよ!
……ねえ、どうしてそんな目で見るの……?

大会当日

当日のスケジュールは、まず19時に大会参加編成の提出締切。20時までに1回だけ変更が可能。21時に対戦開始というものでした。

ここから先のレポにも関わるので、まず僕が最初に提出した編成を挙げておきます。

いつもフリバで使ってる編成、そのまんまです。提出自体は19時の締切の少し前に行いましたが、最初からこれを出すことは決めていました。自分は1つのPTをひたすら使い込む質なので、やはり普段使っているPTでどこまで行けるか腕試しがしたいなと。

ただ今だから白状しますが、これを提出した時点で……というか選手が出揃った前日時点ではもう、フルーレティは抜くことを決めていました。フルレの庇われないめまいは強力ですが、それだけに対策もされがちです。それでも幅広い編成と当たるフリバでは、居てくれるといざという時に頼りになります。とくにうちは序盤からハックタナトスで全員を削ってくのが基本なので、対ベルフェゴールが苦手なんですよね。その対策で入れてる面も大きいのですが、本大会では選手の傾向から遭遇率は低めだろうと想定。

ただその上で、最初からフルレを抜いて本命を入れることはせず「いつものでいきますよ~」という体で第一次提出をすることで、フルレへの警戒を持ってもらえば(≒その分、他の妨害へのガードを下げてもらえば)儲けものという考えでした。こすっからいねぇ……!

そして本命の入れ替え候補、つまり本番で投入したい妨害札はずばり「覚醒減少」です。一番の仮想敵は選手の一人、はこしきさんによる、ゲイボルグLで1ターン1巡目にRダゴンが覚醒スキルを撃ってくるPT。ブリフォー奥義まで添えられると、1ターン目に半壊、2ターン目にはこちらが動く前に全壊するんですよね。この時点ではカラミティエッグ装備のナベリウスまたはCインキュバスLを予定していました。

どちらも一長一短で、エッグナベちゃんはどこにでもピン差しできるけど止められるのは一人だけで20%で外すリスクあり。Cキュバは刺さる相手にはとことん刺さりますがCアンドロマリウス(Cマリ)LやネルガルLに比べると耐久力が落ちます。とくに読まれてサブプランの女性少なめ編成などを出されると、強みを活かせないまま押し切られたりしがちです。このあたりどちらを出すかは、他の方の編成を見て確定しようと思っていました。

と、そんなことを考えてるうちに、まずは早い段階でマキムラさんとそばつゆさんのお二人が、最初の編成公開をされました。

ジ、ジズだぁあああああああ~~~~~~~!!! まあ当然来ますね。どちらもBハックのチェインによるRジズ奥義の起動引き上げが見えているのもなかなかに厳しい所です。というか、それがなくてもRジズの奥義にはカラミティエッグナベリウスでは間に合わないので、この時点で、第二次提出の入れ替え候補はCインキュバスへと大きく傾きました。

ちなみにそばつゆさんの方の編成は、Rジズを止めればどうにかなるというものではないのですが、そのあたりの詳細はまた後ほど……。

続いては18時を過ぎたあたりで、はこしきさんの編成公開。

うわぁぁあああああああバフォだああああああああああ!!! これはCキュバ使いとして一番つらいやつです。ゲイボルグラッシュ特効のCキュバLを出すと、裏択のバフォを出されて普通に押し切られる。なんなら初手でCキュバ潰してそのまんまブリフォー奥義もRダゴン覚醒スキルも通せますしね。この時点でそこまで有力だった、CキュバLが選択肢から消滅します。

というわけでフルレとの入れ替えはカラミティエッグナベちゃんで決まりかなと色々調整していたのですが、そうなると今度はRジズ対策が厳しい。マキムラさんの方は1ターン目にブリフォー奥義を起動できれば何とかなるかなとは思ったのですが、フォトン運が悪いとそれができないのがメギドというゲームです(これは伏線です)。とくに今回は一発勝負なので本当は確実性の高い対抗策を入れたいのですが、枠的にどうしても無理なのでそこは割り切るしかありませんでした。

そばつゆさんの方はRジズとブリフォー両方入りという一見「?」な編成ですが、以前似たようなコンセプトのPTを使われてるのを見ていたので辛うじて把握できました。こちらとしては何より暴奏が拙いのでブリフォー奥義は起動せざるを得ないのですが、そうするとRジズの覚醒スキルによるバフターンの減少によりこちらの素早さバフは吹っ飛ばされ、あちらは万全のブリフォー奥義による素早さバフが乗ったメンバーが攻めてくる的な。何というかいい意味で「暖簾に腕押し」的な掴み所がない、気が付いたらこちらがジリ貧になってる恐ろしいPTです。

対策としては、CキュバLを使う気でいた頃はCカスピエルあたりを入れてブリフォーとRジズの覚醒両方下げるか!とかも考えていたのですが、CキュバL不採用となったのでそれもできず。最終的にはアクィエル奥義に祈るくらいしか思いつきませんでした。実は大会後、ここから更に調整が入った確定バージョンと戦って、思い込みによる行動順の勘違いという甘えもあったのですが怖れてた通り「気づいたらなんか不利になっていた」という感じで負けました……。

そんなこんなであちらを立てればこちらが立たず、完全にはしっくり来ないものを感じつつもフルレからの入れ替えはカラミティエッグナベリウスということで提出直前まで行ったのですが……そこでふと急に閃きが。Cアミー、ありじゃね?

もともとブリフォー奥義への対抗策としてCアミーによる束縛の有効性は知られており、ブレイクも案外刺さる場面があります。PvPにおけるブレイクは「使うフォトン数とリターンが釣り合わない」という評価になりがちですが、列束縛のオマケについてくるなら話は別なんですよね。

覚醒減少をなくすと1ターン1巡目Rダゴン覚醒スキルは止められなくなりますが、その代わりハックとCアミーのスキルでアクィエルの覚醒ゲージを上げて2巡目奥義が可能になるので、1巡目にタナトスで削れるだけ削ってあとはアクィエルに託すという、細いなりの勝ち筋は残せるので良しとするしかありませんでした。

というわけで編成変更締切の期限ギリギリになって提出した最終版がこちら。

Cアミーのオーブは悩みましたが、ゲイボルグラッシュのブリフォーに先手を取るため素早さSSRオーブに。アクィエルのブルーマンティスも必要になる場面がありそうなので……結果的に状態異常対策のシルバートームを捨てました。この時点で見えている主な状態異常がオリアスのねずみ化やグシオンの睡眠といった50%系、およびアクィエル奥義だったので、そこはもう割り切ってお祈りしようと。リリムとか見かけたら流石に悩んだかもしれないですけどね~。

といったところで、さて他の人の最終版の編成は~と見回したところ。

しまおさんの編成、Rダゴンのオーブが変更前と変わってるけどこれなんだっけ?とポータルで確認したら……虚ろな葬列者。特性:ノックバック・引き寄せ耐性60%。……ハックメタられの波動を感じる!!!! ハック使いとしてはこれはなかなかやりにくくなりました。じゃあノクバ控えて前から倒していくか?というと、変更前には居なかった後列のRダンタリオンの存在感が大きく、流石に隙がない。どちらも3ゲージだしウァサゴさんも居るし、並列でゲージ溜めてく余地は全然あるんですよね。また前後列それぞれに耐久力のあるエンジェリル装備者がいるのも非常に厄介です。

ただここでCアミー入れておいて本当に良かった~!とも思いました。ノクバは急がずCアミー束縛で盾を無効化しながらブリフォー奥義起動。ブリフォースキルでRダゴンを削りつつフォトン奪取も狙う。一方でハックはアクィエルのスキルで状態異常成功率を上げてからノクバ(これを思いついたときは我ながらちょっとテクいなと思ったり)。あとはCマリかネルガルで守りを固めながらタナトスで攻めて……って必要メンバー6人になってるじゃねーか! まあそこから何を諦めるかを悩むのがメギドPvPの面白い所だったりはしますね。

といったところで各自の編成は確定して、あとは開始待ちとなりました。

サタニックリブラに対する怨嗟と、「サタニックリブラさん」という響きのゆふるわ感のギャップでめちゃめちゃ笑ってました。自分もかつて単体速攻系ラッシュ使いだったので痛いほどわかるというのもあり。そんな僕もいまではすっかりリブラネルガル使いです。もともと確率かばうコンセプトのMEの補強に使うのはセーフ?……と思いながら自分の配信を見返してたら、ネルガルが庇ったあとに配信を見てくれてたはこしきさんが「サタニックリブラサン!」とコメントされてるのを見付けました。アウトかぁ……

いよいよ対戦開始

前置きが長くなりましたが、いよいよ実際の試合の様子をレポートしていきます。

今回、運に助けられちゃったな……という場面が多々ありました。確率要素が1つ違ったら厳しかったなと感じる、本質としてはぱっと見の印象以上に拮抗した試合ばかりでした。これは決して謙遜で言っているのではないことは、実際の対戦の様子を見ていただければ伝わるのではないかと思います。

一方で、これはもういつものことなのですが、とくに3戦目は「やらかしたなぁ……」と思う点も多々ありました。そこで、この「ラッキー」と「やらかし」に焦点を当てて試合を振り返っていこうと思います。

また、試合の内容については前述の通りキュアハルクさんから解説動画が順次上がっていますが、僕の方で上げている動画では対戦開始前の見せ合い時点であたふたしている様子からお楽しみいただけます。試合によっては対戦後の振り返りの様子までちょこっと収録していたりも。

第1回戦 vs柏木副部長さん

CビフロンスLあるいはCマリL、いずれにせよネクロ軸が見えているので、コロッセオで対抗するのが基本。僕の「CマリLに、魂衣とのアンチシナジーを覚悟してまでコロッセオを入れる」というのは、もともと長期戦かつ複雑化し、その上で同速メギドの先手後手で勝負が決まってしまうようなネクロミラーを避けたくて考えたもので、純ネクロ相手には結構刺さります。……なのですが、実は今回はBフォルネウスの存在が厳しい

ブリフォー起用はとくに対CマリL戦のとき、ネクロを無効化して復活したタナトスが強化されないようにすること、およびCビフロンスさんの奥義をソウルで列化させないことがメインの目的なので、アタック劣化で素早さバフが1ターンで消えること自体は致命的とまでは言えないのですが(コロッセオ自体は3ターン持続でよかったぁ)Cマリがケイブキーパーを持っていたら2ターン目までに倒し切る必要が出てくるので難易度は上がります。そしてBフォルネウス奥義、たとえコロッセオでソウルを吹き飛ばしたとしても、全体凍結40%は十分以上に脅威です。

流石に「対策の対策」を入れてくるの、隙がないなぁ……と思いつつも、こちらとしてはどっちにしろブリフォー型以外対応策はないのでええい、ままよで対戦突入です。

1ターン目

想定通り、Bフォルネウスがスキルでブリフォーにアタック劣化を……失敗!今大会ファーストラッキー頂いちゃいました。

Bフォルネウス、自分もスキル目当てで起用したいなと思うことが結構あるのですが……踏み切れない理由がこれだったりします。70%はな~、ざっくり計算で3回に1回弱は外れるんだよな~。個人的には、採用する確率妨害は少なくとも単体相手の場合、最低でも80%からと決めています。これにより採用できないメギドはほかにアリトンとかも。

2ターン目

1ターンにアタック不足なフォトン沸きの偏りなどもあり焦りましたが、何とか2ターン1巡目にブリフォー奥義は起動でき、そして運命のBフォルネウス奥義。

ええええええええええ!?!? いやいや、これは流石にラッキーが過ぎます。いくら40%とはいえ試行5回で凍結0はちょっと見たことないですね……感覚的には一人二人は凍るものと覚悟していましたが。

3ターン目

3ターンに入ったところで、お相手側のCマリがギリッギリ健在。これこそが怖れていた事態で、ブリフォー奥義の素早さバフがないとケイブキーパーをCラウム君にかけて4ターンに全員復活、という流れを止めることができません。奥義を撃てるBフォルネウスが帰ってくるので、たとえネクロに入っていないとしても厳しい状況となりそうです。また、ここからの動きはハックで押し込んでタナトスがCマリとタナトスをまとめて墜とす、というのが基本なので、このどちらかが凍っていても厳しかったと思います。

ここに至れば流石に勝利が見えましたが、その道のりは相当のラッキーに支えられており、繰り返しになりますが盤面のぱっと見の絵面よりずっと紙一重だったことは改めて強調しておきたいです。やっぱ怖いなぁ、Bフォルネウス。来たら嫌だなーと思うメギドをしっかり入れてくる柏木さんもお見事でした。(せっかく起用したのに確率妨害全部外すのは流石に想定できないですよね……)

4ターン目

残りHP83のCラウム君にめちゃめちゃビビってました。客観的に考えれば流石にいけるはずなんですが……とはいえネクロに入られてる場合だと、ネクロのダメージ軽減とCラウム君の特性で、前ターン根性まで持ってきてからのスキルの回復による残りHP251を削りきれず捲られることがあり、そのトラウマが染み付いちゃってて……(タナトススキルの一発のダメージが二桁になったりするぞ!)

今回はネクロバフなし、コロッセオの単体ダメージ増加も継続中、そしてチャージ過多のため撃ったハック奥義の地割れによるダメージなどもあり、何とか墜とせました。対戦ありがとうございました……!

第2回戦 vs棚尾さん

棚尾さんの使うコロッセオネルガル。CマリLをメタるために生まれたような編成なのでCマリL採用がまず消えます。バロールの列攻撃スキルがコロッセオ中、強化解除がつくのが大きいんですよね……。面白い能力だし、そこにいちはやく着目した棚尾さんも流石だな~と思います。余談ですけど「この編成強くね?」という情報が出回ったところで、自分も握るぞ!というよりむしろどうメタるかの研究が盛り上がるPvP勢の雰囲気、僕は結構好きですこわいよ~

フリバでもちょいちょい対戦しており、基本はネルガルLで対応。1ターンにブリフォー奥義を起動できるフォトン沸きだと2ターンの猛攻でこちらが壊滅、逆にスキル潤沢な沸きならネルガルで守りつつハックタナトスで押し切れる……などとフォトン沸きによる有利不利が極端になっています。ただ今回は一本勝負。Cアミーの起用は、棚尾さんのこの編成も強く意識したものでした。とはいえ、束縛で素早さバフを封じたとしても、五分五分まで持ち込めただけで決して有利ではないんですよね。とくにブリフォーは特性でも素早さが上がりますし、バロールもRダンタリオンも素でタナトスより速いですし。というわけで、さてどうなるか……。

1ターン目

頂いてしまいました……フォトン沸き超絶ラッキーを……。裏沸き唯一のアタックはアクィエルが頂いて1ターン目のブリフォー奥義起動阻止。これが覚醒補助のないブリフォーの怖い所なんですね。自分もたびたび泣いてます。

ちなみにこのあとチャージもアクィエルに渡しています。ハックとCアミーのスキルで覚醒ゲージが2上がるのを失念した無駄チャージか?あとから見返して一瞬思いましたが、そうではなくRダンタリオンの覚醒減少が後ろに来るのを警戒してたんでした。あとはRダンタが覚醒ゲージ溜めるのを避けたかったというのもあるかな。

2ターン目

なんとアタック0。こちらもアクィエル奥義を撃てないとはいえ、お相手側がコロッセオに入れない影響の方が大きかったのではないかと思います。ブリフォーでコロッセオ入ってたら素早さバフがなくても、バロールとRダンタリオンどっちかのオーブ攻撃がタナトスに当たればタナトス墜ちてたかなと。またバロールに反撃がつくようになるのも怖いです。

覚醒スキルを撃ってくるブリフォーに、Cアミーがネクロスを使い自前でスキルを生やしてブレイクというムーブも刺さりましたが、これも1ターンにコロッセオに入られていたら、たとえ束縛していてもブリフォーには先手を取られるので、貴重なスキルをCアミーに回すか、1手はネルガルで受けるのを祈るかしかなかったんですよね。やはりコロッセオに入るかどうかが大きい……。

それと、こうしたフォトン沸きの偏りに比べると目立たないのですが、1ターンと2ターンにそれぞれ1回ずつ使われたBアラストールスキルで、前列3人が一切暗闇になりませんでした。別の効果(攻撃力低下)がついてるので失敗表示はないため見過ごしそうになりますが、2回目あたりで流石にあれ?となりました。一瞬、ネルガルのMEに何かあったっけと思ってしまったり(ありません)。

3ターン目

お相手降参で終了。対戦ありがとうございました……!

ちなみに2ターン目のバロールとRダンタのオーブ、両方ネルガルが受けてるんですよね。1発目はともかく2発目はHP半分切ってリブラの特性が消えたネルガルが……。こうして振り返ってみると対戦中に感じてた以上に、運要素の偏りが大きかったと思います。一本勝負の恐ろしさをとくに感じた試合でした。

それはそれとして改めて実感したのは、貫通ハックの地味な強さでした。絵面としてはタナトススキルを後列に2発当てたときに近いものを感じるのですが、タナトススキル自体は1回なんですよね。貫通ハックスキルを2回(1回は列補正あり)当てているのが効いてるなぁと……。

決勝戦 vsぐじさん

アクィエルグシオンで来るかなという読み。ネルガルLで確率かばうを入れたところで、グシオンスをキル2発貰ったらネルガルとターゲット両方が寝ます。それは覚悟の上で、残ったメンバーと3ターンに帰ってくるメンバーで頑張ろうというプランでした。スムドゥスも見えているのでCマリLを出すのも難しいですしね。

1ターン目

おおむね理想のフォトンが取れたかなと思います。どこを止めに来てもなるべく次に繋がるように、というのを意識していました。

対アクィエルグシオンの1ターン目は、実はネルガルが庇わない(タゲられたメギドだけに2回睡眠が入る)のが理想なのですが、流石にそう虫がいい結果にはなりませんでした。

2ターン目

ネルガルごと二人寝ることは覚悟していましたが、それによって確率かばうがなくなり残ったメンバーがノーガードになることは……失念してしまっていたように思います。なんだそのタナトスへの強気なスキル2積みは

また、「束縛をかけてもCアミーは特性で素早さが上がったブリフォーに先手を取れない」ことも失念して、ネクロスで生んだスキルでブリフォーを止めるつもりでオーブを構えてしまいました。ここ、正解はCアミーとタナトスにスキル1つずつで、ブリフォーをブレイクで止めてタナトススキル1個を確実に通すことでしたね。

……しかしそんなやらかしが霞んで吹き飛ぶような、今大会最大、一世一代の大やらかしをしてしまいます。それはCアミーのネクロスの上にアタックを乗せてしまったこと。ネクロスを使ってしまったのでブリフォースキルは止められなくなったのですが、アクィエルのアタックを止めれば奥義を遅延できる!と気付き、タゲを変更。その上で、「Cアミーのブレイクって覚醒ゲージも上がるよな、奥義撃てるようにアタックも使って覚醒ゲージ上げとこ……」と考えたわけですが。これによりブレイクしたいタイミングで一番下に積んでいるフォトンがスキルでなくなってしまったので、ブレイク不発となりました。余計なことしたー!

Cアミーは前々から使ってみたかったものの枠の余裕がなく、ほとんど起用経験がありませんでした。他の方が使っているのを見てそれなりに運用は理解していたつもりですが……やはり付け焼き刃はボロが出ますね。少なくと自分の場合、こういうやらかしで痛い目を見て、それが強烈な記憶となって徐々にミスが減っていくのですが、そうした下積みなく大一番に吶喊投入してしまったのも原因でしょう。影響も大きく、これが響いて負けそうだなぁとこの後ずっと嘆いていました。やりきって負けるのは諦めもつくけど、こういうので負けると特に悔しいんだよな~!

3ターン目

盛大にやらかしたにも関わらず、ブリフォースキルの60%フォトン奪取をタナトスが躱すというラッキーにより、ブリフォーを墜とせており他もそこそこ削れています。アクィエル奥義でハックが凍って列揃えができなくなりましたが、これまでもらってきた数々のラッキーに比べたら軽すぎるくらいです。というか2ターン目、Cアミーにまずスキルを渡すのを忘れたとしても、タナトスに無駄に2つ積むのではなく1つはハックに積んでノクバを継続すべきでした。反省点がどんどん出てくるなぁ……。

さておき。アクィエル奥義をどちらに当てるか悩ましいですが、後のことまで考える余裕がもうないので、今、この瞬間喰らいそうなBアラストール奥義を止めることを考えて前列狙いに。グシオンのエージェントでアタックが砕かれず、Bアラストールを悪夢で止めることができました。その後シルバートームで回復されますが、それを嫌って後ろを止めに行ってもBアラストール奥義をまともに喰らうからなぁ……。

このターンでのやらかしポイントは、無駄にハックやアミーにスキルを積むのではなく、エージェントで砕かれる想定でネルガルにもう1つスキル積んでおけばよかったという点。ただこの時点ではスキルが余ってるから一応積んどこうくらいの感じで、そこまでネルガルの反撃をあてにしているわけではありませんでした(これは伏線です)

4ターン目

このターンの解説は割愛でもいいかなと思ったのですが、1点どうしても触れておかねばならないやらかしがあるのでそこだけ触れておきます。なんだそのCアミーの一番上にあるオーブは!? 奥義を撃つつもりでアタックを持っていったはずなのに、なぜかオーブ使ってますよこの人……。これはやらかしというより、素直に困惑です。配信を見返してもこれに関して何も言っておらず、自分が何を考えてそうしたのかわかりません

ただまあ、ちょっと思い当たる節もあって……。アタックをCアミーのオーブに持っていってるあたりで、ちょうど「最初にスキルを積めばグシオンのスキルをブレイクできたな」みたいなことを話してるんですよこの人。「スキル置けばよかった→スキル欲しい→ネクロス」という感じで、自分の喋ってる言葉に行動が無意識に引っ張られてしまったのかなと思っています。脳のバグ的な感じで、そういうことってないですか……僕だけ!?

さておき、結局このCアミーの3巡目行動はアクィエル奥義の混乱でキャンセルされ、覚醒スキルの暴発という恥ずかしい事態は免れます。逆にラッキー?

6ターン目

5ターン目の特筆事項は「覚醒スキル暴発を免れたCアミーが結局グシオンスキルで寝た」くらいなので割愛。その前の4ターン目にハックが1回耐えてくれてるのでトントンです。アクィエル奥義の引きも比較的ましな方でしたし。

というわけで6ターン目。前ターンにCラウム君の奥義でグシオンが強化されており、チーフブレーダーも来るのでハック奥義は絶望的。つい根性に期待してしまいましたが振り返ってみれば悪手だったと思います。素直にネルガルにチャージアタックを積むべきだったなぁ……。

それはそれとして、5ターン目あたりからネルガルの反撃をあてにした方が良さそうな気がしてきており、このターンでも忘れず使っておきました。その上でアタック・チャージで削ったりゲージ溜めた方がよかったなーとは思いますが……。

さて、1巡目で前列が墜ちて、アクィエル奥義がネルガルに。結果は……

今大会最後のウルトラメガラッキー、引いちゃいました……。いや流石にアクィエル奥義2連失敗は滅多に見ないし、それがこの場面でってのがミラクルすぎる。配信見返したら「なんだこれ!なんだこの運!」って叫んでますが、多分それを言いたいのはお相手側の方ですよね……。そしてこっちのヤバさの影に隠れがちですが、その前のグシオンスキルの睡眠もちゃっかり躱しております。

反撃とその後のアタックでアクィエルを墜とし、最終ターンへ。2ターン目の大ポカ以降「厳しそうだけど、やれるだけやろう」くらいの気持ちでしたが、だんだん「これもしかしたらワンチャン行けるんちゃうか?」という気がしてきていました。

7ターン目

フォトン表沸き、お相手側はCラウム君にチャージから。恐らく覚醒スキル狙い。僕は表沸きで唯一のスキルをリブラに頂きました。そして裏沸き……スキル1つ!こちらも頂きます。ちょっとこの沸きにも助けられてしまった感はあります。リブラで回復したのちにCラウムの覚醒スキルが決まっていたら、一度墜ちて復活はしない程度のギリギリな感じに削られてた可能性も高いかなと……。

ともあれあとはどれだけ耐えて、どれだけ反撃で削れるかです。

いや結構強いな攻撃力バフつき反撃……! ネルガルは他のメギドを庇って墜とされるのが仕事なので、一度墜ちてシフトした状態で単騎で頑張るみたいなことは以前もありましたが、一度も墜ちないままここまで来るなんてのは多分初めてで。極限状態でよい知見を得ることができました。とはいえそれでも削り切れはせず、あちらは二人こちらは一人。さてどうなるか……。

勝っ――たぁ…………! 対戦、ありがとう……ございました……ッ!

大会を振り返って

というわけで前田光世杯(仮)、優勝させていただきました! 大会という緊張感のある場で、白熱しつつも楽しくプレイさせていただけましたし、この機会に試してみたかったメギド(Cアミー)を試せて実戦で学べたのも有り難い機会でした。やらかしもありましたが、そこも含めてやれるだけやりきれたかなと……。

おかげさまで配信も多くの人に見ていただき、大会終了後の雑談やそばつゆさんとのエキシビションマッチ(※公式ではなくその場のノリで個人的にやったものです)も含めてですが視聴者数も恐らく累計ですが100人を越えました。メギドのPvP配信、もうちょっと頻度高くやりたいと思いつつもなかなかできてなかったので、久々にやるきっかけを頂けたのも有り難かったです。

メギドPvPの、というか対戦ゲームの配信の醍醐味の一つは運要素の上振れ下振れに一喜一憂したり、やらかして「うぎゃーっ!」ってなってる所を視聴者さんと共有できることだと思いますが、今回とくにその点はかなりお見せできたのではないかと思います。PvPプレイヤーが増えてくれるのが一番嬉しいですが、そこまでは行かなくても観戦だけでも結構楽しめるというのを伝えられていたら嬉しいです。キャラが格好良く戦う姿を見るだけでもなかなか面白いですしね。

主催キュアハルクさんによる解説動画も、このブログ記事を書いている時点で既に1本目が上がっていますが、試合の流れがわかりやすく、PvP関連の知識も散りばめられていて、とっても面白いしためになるので非常にお勧めです! 自分の試合も他の方の試合も、これからどんな解説がつけられていくのか本当に楽しみです。

改めて、本当に楽しいイベントでした。発案者で主催のキュアハルクさん。そしてキュアハルクさんのアイデアをぐぐっと後押しして実現にこぎつける大きな力となっていただき、実務面でも大活躍された共同運営のジョージ・ガモフッグバンさん。選手の皆さんに配信やTwitterで盛り上げてくれた皆さん――全参加者に百万の感謝を!

お・ま・け

メギド72公式番組「72ヶ月情報盛りだくさん! アジトTVスペシャル」より引用

なんだその小学生が考えたみたいな特性は。

これでめちゃめちゃ素早さが低いとかならまだわかるのですが、アジトTVで示されたLv70ステータスを見る限り、素早さも攻撃力も高水準。これが大きく変わらないままPvPフリーバトル用の★3ステータスに降りてきてしまったら、とんでもないことになってしまいます。

確かに僕も最近Rダゴンがつらくて、「ブフ様がRダゴンをメタれるような能力だといいな~」とは正直期待していましたが、それはあくまで「程々のアタッカー性能にいい感じの妨害がついてくる」くらいの想定であって、「Rダゴンのセットアップが完了する前にすべてをめちゃめちゃにする」というのはちょっと……想定外かな……

PvPを意識して★3の能力を低く調整してくる可能性も全然ありますが(最近だとアンダカのスキル倍率が+の1.1から+なしで0.6と、露骨に下げられてた前例あり)、その辺も含めてベルゼブフが実装される12月7日から、メギドPvPがどうなってしまうのか全くわかりません。少なくとも環境激変は確実で、最初の方に書いた通り今回の前田光世杯(仮)は「環境激変前の記録を残す」という意味でも非常に意義のある大会になったと思います(最後の伏線回収、完了)。そしてキュアハルクさんの年間環境まとめ動画の作業負担は確実に増えることとなりました。

……キュアハルクさん、解説動画は全然急がなくていいので無理しないでくださいね。あとなんか手伝えることがあったら言ってね……?

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